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肖像画・6
静かに目を伏せ、深い思索にふける老人の横顔を描いた本作は、哲学的な深みと静けさを湛えた古典的な肖像画です。
長い白髪と髭に柔らかな光が差し、暗い背景とのコントラストによって、人物の存在が静かに浮かび上がります。
古い木板は丁寧に組まれ、これは17〜19世紀のヨーロッパ絵画に見られる伝統的な技法です。
裏面にはサインやラベルは見当たりませんが、筆致と構成、経年による風合いから、19世紀以前の作品である可能性が高いと考えられます。
この絵は装飾としても秀逸で、空間に静けさと重厚感を与えてくれる一点です。
SIZE(約)205ミリ×D10ミリ×H264ミリ